天皇賞
天皇賞(GI)
京都競馬場 | 芝3200m(外回り) |
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スタート地点 | 向正面の真ん中のやや2コーナー寄り |
最初のコーナーまでの距離 | 417m |
最後の直線距離 | 約400m |
脚質 | 先行馬・差し馬が有利。 |
枠順 | 枠順からの有利・不利はない |
追い込み馬は直線一気で勝つのは難しく、早めのロングスパートができる馬に限られる。
6回のコーナーがあるため、内を走る馬のほうが有利。
- 天皇賞(春)とは日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の
芝3200mで施行する中央競馬の重賞(GI)競走です。
- 正式名称は「天皇賞」であるが施行時期からJRAが天皇賞(春)と表記
しており競馬ファンや競馬関係者の間では「春の天皇賞」「春天」
「春の盾」と呼ばれ、また京都競馬場で行われることから
「淀の盾」とも呼ばれている。
- 京都競馬場で施行する天皇賞(春)、東京競馬場で施行する天皇賞(秋)がある。
開催地 | 京都競馬場 |
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格付け | GI |
1着賞金 | 1億3200万円 |
賞金総額 | 2億5120万円 |
距離 | 芝・外3200m |
出走条件 | サラブレッド系4歳以上(国際) |
負担重量 | 定量(58kg、牝馬2kg減) |
第1回施行日 | 1938年5月15日 |
- 天皇賞(GI)概要
1938年に4歳(現3歳)以上の牡馬・牝馬(外国産馬含む)限定の定量の重賞競走帝室御賞典(春)として開催。春の競走としての第1回は鳴尾競馬場の土2700mで施行された。
1939年からは施行距離を芝3200mに出走資格を5歳(現4歳)以上に変更。1944年は太平洋戦争(戦時中)の影響により阪神競馬場が海軍に接収されたため、施行場を現在の京都競馬場の芝3200mの能力検定競走として施行。1945年は太平洋戦争の影響で開催中止となり1946年は開催されず1947年は宮内庁からの天皇賞の下賜の調整が遅れたことにより「平和賞」の名称で施行され、1948年から再び宮内庁から天皇賞を下賜された事により名称が「天皇賞(春)」に変更された。
1957年より当時の昭和天皇の誕生日である4月29日の開催となり、日曜日以外に行われることのある大レースとなり昭和天皇が崩御するまで続いた。ただし1989年は既に日程が決まっていた為にそのまま4月29日開催となり、翌1990年以後はゴールデンウィーク期間中の日曜日開催に変更された。但し1990年は4月29日が日曜日だった為、実質的には4月29日開催は1990年まで続いた。なお1972年は前年からの馬インフルエンザ騒動の余波で施行日程が大幅に順延となったこと、および1974年は厩務員ストライキで開催日程が順延となった関係でいずれも4月29日に開催されなかった。
1965年・1970年・1980年・1994年は阪神競馬場の芝3200mで施行。1972年からは前年における活馬(生きている馬)の輸入自由化に伴い外国産馬が出走できなくなり、1981年から勝ち抜け制度が廃止され天皇賞に1度優勝した競走馬も再び出走が可能になり1984年からはグレード制施行によりGIに格付けされた。
1995年からは指定競走に指定され阪神大賞典・日経賞・大阪杯で2着以内に入賞した地方所属の競走馬にも出走資格が与えられ、2000年からは外国産馬の活躍による出走枠の見直しの一環により総収得金額順上位2頭(フルゲート18枠に満たない場合は4頭)まで出走可能になり2004年からは外国産馬の出走枠が4枠に拡大され2005年からは国際競走に指定、外国産馬の出走枠制限が撤廃され外国調教馬が5頭まで出走可能になった。
中央競馬で最も長い距離で施行される平地のGI競走で、国営競馬時代から長年芝3200mで施行されてきた。だが近代競馬におけるスピード化に伴い本競走の施行距離を芝2400mにする短縮化の意見も日本中央競馬会(JRA)から出されたが、当面は現行の距離で施行されている。有力古馬の中には本競走に出走せず安田記念や金鯱賞を経て宝塚記念を目指す場合や、海外遠征でドバイミーティング・チャンピオンズマイル・クイーンエリザベス2世カップ・シンガポール航空インターナショナルカップ等のアジアの国際GI競走へ出走する場合もある。
優勝馬には多くの名馬が名を連ねており、その殆どが当レース以外のGI(級)競走を勝利している。
出走資格は4歳(旧5歳)以上の競走馬(外国産馬含む)及び出走条件を満たした地方所属の競走馬と外国調教馬(9頭まで)。騸馬は2008年より出走可能となっている。また、海外主要長距離GIとの連携の観点から2008年よりオーストラリア最大のレースであるGIメルボルンカップの前年度(オーストラリアは8月~7月を1シーズンとしているため、オーストラリアの基準では同一シーズン)の優勝馬を招待することを決定。これ以前にも2003・2004・2005年メルボルンカップ優勝馬のMakybe Divaが2005年に出走しているが、この時は招待馬ではなかった。また、このレースの優勝馬は同年のメルボルンカップへの優先出走権が与えられている。
負担重量は定量で牡馬・騸馬は58kg、牝馬は56kgである。
2011年度現在の総額賞金は2億5120万円で1着賞金1億3200万円、2着賞金5300万円、3着賞金3300万円、4着賞金2000万円、5着賞金1320万円と定められている。
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